HISTORY


このストーリーは全て作者によるフィクションであり、事実とは一切基づかないことにしておきます。 
「メンバーに叱られそうなので・・・」

『ありし日・・・』

試合はまだ中盤。
「元気だしていこーぜー」
・・・しかし、そんなかけ声も皆の耳には届いていない。
「また負けか・・・。」
そんな思いが皆の頭をよぎる。
皆、下うつむきかげん。
作戦もなければ戦術もない。
ダブルスコア、もしくはトリプルスコアでの敗退。弱すぎる。
皆、試合がしたくなかった。

『精神的糖尿病・・・』

日曜日の昼下がり、練習の集合時間より一時間ほど遅れでぞろぞろと
体育館にやってくる。
車のキーを手伝いにきたボランティアに渡し、「バスケ車おろしてー」
「乗り移り手伝ってー」「テーピング巻いてー」「あれしてー、これしてー」
そこには感謝の気持ちもなかった。
ボランティアに、あたりまえのように『甘ったれている』

俺たち、何のためにバスケットしてるんだろう・・・

いつしかボランティア達の参加者もいなくなり、バスケ車の乗り移りさえ
できなくなり、メンバーも3on3さえできない人数になる。
「俺たち、何のためにバスケットしてるんだろう・・・」
練習にも力が入らず、ダッシュ・パス・ドリブル・シュート・フリスロー等、
基本練習も散漫になり、走り込みをしても、しんどくて楽しくないからと言って手を抜き、遂には省略。
楽な練習ばかりで掛け声も一切なく、葬式のような静けさ。
長い長い休憩(おしゃべりタイム)の後にダラダラとゲーム形式(玉入れ競争)
がはじまる。当然、練習後のミーティングは省かれる。

参加することに意義がある・・・

遠征試合はもちろん全てキャンセル。地元の小規模な大会と交流試合を
消化するのみだった。
試合前のアップもそこそこに、試合もそこそこに、ハーフタイムではタバコをプカプカ。
ここぞとばかり、またおしゃべりおしゃべり。
「あーぁ、また負けたー。帰りにメシでも喰いに行こかぁ」
…決勝戦を観戦して研究する気は到底ある訳がなかった。
皆の気持ちはただひとつ、「全員参加、参加することに意義がある」
勝利への執着心もなければ、練習して向上心のかけらもない。


『・・・勝てるわけがなかった・・・。負け犬だった・・・。』 
 プロジェクトエックス風 (バックコーラス中島みゆき)

メンバーの離脱者が続出し、それぞれ別の道へと進む。
崩壊、解散の危機に陥る。
氷河期。

そして・・・

このままでは本当に終わってしまうと感じたメンバーは皆で話し合い、試合や練習の打ち込み方や、我々に足りないもの、
必要なこと、やらなければならないこと、修正して補わなければならないこと等、さまざまな意見が交わされた。・・・かな?
そこには、皆心の奥底に潜んでいる気持ち「強くなりたい。上手くなりたい。負け犬にはもうこりごり。勝ちたい気持ち。」があった。
落ちる所まで落ちたから、後は上を目指して一から頑張っていこう。
そう、皆本当はバスケットボールが好きだった。
ゴールを通過するネットの音、ドリブル、走った後の筋肉の張り、くるくるまわるバスケ車etc。楽しくないわけがない。

IF

もしも、バスケがなかったら、皆家にひきこもっていただろう。
バスケのおかげでここまで来れた。バスケがあるから頑張れる。バスケがあるから楽しい。
口には出さないが、皆そんな気持ちを抱いてる。

追伸:ということで、ちょっと暗いストーリーになりました。
現在、氷河期は脱したがまだまだ予断は許されない状態ではある。
「みんな、もっと頑張っていこうぜ!」    「いくぞーーー! 1、2、サンクロー!ダァーーー!」
                      ピチョーンとクリック


HOME